「帆布の世界」
工房 艸(そう) 木下純子
2025年9月17日(水)~9月29日(月)
11:00-17:00
会期中無休
最終日29(月)は16:00迄
帆布をとても洗練された使い勝手のよいbagにされる木下純子さん。
今展で木下さんの展示は3回目となりました。
木下さんのバッグはシンプルな中に洗練されたおしゃれが漂い、流行に左右されずにどんなスタイルにも馴染むため、長く愛用していただけます。
また、素材も自然の素材や染料に拘ってご制作されています。
作った本人が忘れてしまっているbagを長くお付き合いのあるお客様が持っていて下さる時、嬉しい思いと共に新鮮な感覚が起こります、とお話しくださいます。お気に入りのbagほど痛みも出てくるものですから、それほど長く愛用してくださる方がいるというのはとても丈夫で長持ちするのだな、とお会いして間もない頃、お話を聞いてモノが丈夫な印象を受けました。
シンプルで飽きのこないbag作りを心がけていらっしゃるそうで、いつも作品についてとても細かなご説明をしてくださり、ちょっとしたリフォームのご対応などもその方や状況に合わせてしてくださることも。
この使い勝手の良さには、ご制作されてきた中で、多くのお客様のお声を作品に取り入れてきた木下さんのセンスと経験、そして研究の成果の融合ともいえる部分が色濃くうかがえます。
細かく正確な技術も大事ですが、最近は“雰囲気”という言葉に表せない部分も大切にしているのだそうです。
もちろん、作品には正確で丁寧なな仕事ぶりが伺えますが、シンプルながらに画一的ではない、バッグや布に対する愛情・物の存在感も感じられます。
そんな作品の数々は、神川県の相模原市の自然豊かな場所でご制作され、バッグのみならず、「身の回りの物をご自身で作りたい」というお気持ちから、お庭や畑もご自身でできるだけ作業されているそうです。
今回、工房の中のお写真も少しご紹介用にお送りいただきました。
木下さんの工房は、広々と開けた豊かな自然の中で、とても気持ちの良い場所です。
きっと、様々な作業からのインスピレーションや、感性も生まれるのでしょう。
バッグのご制作時に、木槌やペンチという道具を使用するところも気に入っていらっしゃるそうです。
木下さんの在廊の際は、ぜひそういったバックグラウンドのお話しもお聞きしてみてください。
ご来店、お待ちしております。
木下純子さんより_________
帆布の風合いに惹かれ、バッグを作り続けています。
使い始めの張りのある手触りも、使い込むほどに馴染んでいく変化も魅力です。
使う人に長く寄り添える、そんなバッグをこれからも探っていきたいと思います。


