「陶と透“sui”」
伊東正明/まさき硝子
2026年9月30日(水)~10月15日(木)
11:00-17:00
※最終日16:00まで
10月6日(火)&13日(火)定休
今年も、okebaの10月の秋の展示会に、天青でも使用させていただいている器作家・伊東正明さんの展示会が開催されます。
今展は、2022年10月にも伊東正明さんとご一緒していただいた、硝子作家・いとうまゆさんが、再びご一緒に展示に参加してくださります。
お2人の展示は、メインテーマとして『陶と透』という、陶器とガラスを素材とするという大きなくくりがありますが、その中でも今回、「sui」というサブタイトルが設けられました。
そこには、水・風・光など、揺らぎのあるイメージを掲げ、sui=すいという言葉の中には、「酔」「水」などの型にはまらないもの、遊び心や自由さなども作品に取り込み、展示全体として表現したいと仰っていただいています。また、伊東さんの「sui」シリーズも、まさき硝子さんのガラスと共通する素材感やイメージをさせるという点も言葉の中に含まれています。
例えばいつもならきちっと真直ぐに制作するものをわざと斜めにしたり、崩すことで、その時でしか現れない作品の表情なども楽しんでいただけたらとお2人はお話しされています。
この展示でしか出会えない作品、ここでしか味わえない場=展示をお楽しみいただける展示を目指します。
1968年北海道生まれ。大学卒業後は出版社に勤務していましたが、一念発起して焼締陶作家のもとで2年間修業を積みます。2003年に神奈川県湯河原町で独立・築窯しました。
自身の仕事を芸術家としての「陶芸家」というよりも、生活に寄り添い、毎日つい手に取ってしまうような丈夫で心地いい器を作る「製陶家(陶工)」であると語っています。
湯河原の特産物でもある、みかんの灰を釉薬の原料に入る技法が代表作である伊東正明さん。不思議なことに、このみかんの灰が、青いガラス質に変化します。この美しさに定評があり、更には大変しっかりと焼かれた器は、陶器としては丈夫で使いやすいのです。
・まさき硝子(いとうまゆ)さんは、山梨県韮崎市に工房を構える手吹きガラスの作家さんです。
まさき硝子さんのガラス器は、冷たい無機質な印象ではなく、手吹きならではの「ぬくもり」やぽってりとした心地よさが特徴です。
屋号の「まさき」は、絵描きであった伯母・真幸(まさき)さんの名前と、美しい手仕事を意味する「真手(まて)」という言葉に由来しています。
「陶器と同じように、ガラス器にも日常的に親しんでもらいたい」という想いから、毎日の食卓で気兼ねなく使える丈夫さと扱いやすさを重視しているという点が、今回展示をご一緒していただくお二人の制作での共通の想いというところも、息の合う理由かもしれません。
クリアなガラスだけでなく、深みのある「瑠璃色」や爽やかなブルー、シックな色合いなど、自然の光に美しく映えるカラーバリエーションが魅力であり、今展ではどんなカラー、どんなフォルムの美しいガラスがお目見えするのか、楽しみでなりません。
ぜひ、お2人の美しい揺らぎの世界をご高覧下さい。
ご来店、お待ちしております。
※写真の作品には、今展にはない作品もございます。予め、ご了承ください。
伊東正明さんより_________
5年前、陶芸家の弟子に入門しました。それよりも前から、数多の技法が存在する陶芸の世界の中でも「灰釉」をやることは決めていました。
灰釉とは、釉薬の原料に植物の灰を使用する陶芸の技法の一つです。
縁あって蜜柑の産地である湯河原に工房を構えることになり、蜜柑灰釉を取り入れることは必然だったと思います。(そして、独立してからほどなく、蜜柑灰と相性の良い奈良の土に出会えたことは幸運でした。
それから四半世紀も蜜柑灰釉の焼き物を作り続けています。
私の焼き方は、かなり作品にカロリーをかけるので、負荷がかかりますが、上手くいくと非常に丈夫で美しい水色の器が出来上がります。
作家として自分の表現は大事ですが、それよりも、器を使う人が気を遣わずにガンガン使いこんでいける「道具」のような器を目指しています。
タフに使えて料理が美味しそうに見える。そのことが何よりも大切だと考えています。
今回は以前ご一緒したこともある、まさき硝子さんとの二人展です。
テーマを「sui(みずの意)」としました。
そこから変換して「水」「酔」として、"透き通る"、また、"揺らぐ"イメージを制作に盛り込みます。
どうぞ手に取ってごゆっくりとご覧ください。











