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製陶家・伊東正明さんの「伊東正明製陶所」展、開催!

毎年恒例になっております、伊東正明さんの陶器の展示が、今年も開催となります!
毎年、様々な展示の展開を見せて下さる伊東さん。
今年の展示は、その名も「伊東正明 製陶所」。このネーミングには、伊東さんのこれまでの制作への思いが込められているのです。

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唐突ですが、皆さんは「製陶所」という言葉からどんなイメージを抱くでしょうか?
木造板張りの小さな作業場で型物の食器を焼く窯元、あるいは衛生陶器を製造する上場企業でしょうか?

 いずれも現在進行形で存在するモノづくりの姿ですね。

 では「陶芸家」と聞くとどうでしょう?

 昭和の時代であれば、自ら掘ってきた土で作品を作り薪の窯で焚いて、気に食わないものは片っ端から潰す豪快なタイプ?
静かでプリミティブな雰囲気を持つ作品を作り、シンプルな生活を信条とする作家?

いずれにしても、表現したいものを土の造作に込める、というのが陶芸家なのだと思います。

 どちらにせよ、皆さんが持つ陶芸家のあやふやな芸術家然としたイメージに困惑することも多々。

 現在、私の仕事は「生活に寄り添った器作り」というのが大きな軸になっていてるので、どちらかというと「製陶家」と言われた方がしっくりきます。昔で言う「陶工」が一番近いかもしれません。

 芸術でもなく、ファッションでもなく、工業品でもない、製陶業。

 ちょっといいものを作る製陶所の所長、といったところを目指しています。

 
今回の個展のタイトル「伊東正明製陶所」は、陶芸家でも工場でもない小さな製陶所の所長みたいな人の作品展だよ、とご理解いただけたら嬉しいです。

 今回は製陶では馴染みのある「タイル」と、あまり陶器が得意とはしない分野であろう「時計」を制作してみました。
 

 

 本流の食器も沢山制作しましたので、ごゆっくり堪能していただければ幸いです。
 


 
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伊東さんより、展示への思いとして、このようなメッセージをいただきました。
編集者から作家へと転身され、今年で50歳という節目を迎えられた伊東さん。

文章をいただいても、そのきちんとした作家としての目指す先や、思いが伺えます。
「思い」を形にするという点において、編集のお仕事も、作家のお仕事も共通する部分があり、今も昔も変わらず、伊東さんのお仕事は真摯なものなのだろうなと、文章からも作品からも伝わり考えさせられます。





伊東さんの器は、そうしたまじめなお仕事ぶりが感じられる、実直な器たち。
特徴をあげると難しいのかもしれませんが、お話しを聞くと細部にこだわりがあり、使ってみるとその良さがとても伝わります。
和・洋どちらにも合い、お料理を引き立てるとても謙虚でまじめな器。

まさに、今回の展示では「生活に寄り添った器づくり」だと仰る、伊東さんのまじめで温かな器たちの数々と、節目を迎えて新たな挑戦にも挑まれた、タイルや時計などの新作アイテムなどの両輪が必見です。

ぜひぜひ、お誘いあわせの上お出かけください!
お待ちしております*


【profile】

陶作家 伊東正明

1968年生まれ。出版社の営業部と編集部で7年間勤務。

焼締陶作家の元で2年間修行。その後、2003年に独立して築窯。「灰釉」に特化した器制作を続けて、現在に至る。

月に1回のペースで、ギャラリー、デパート、カフェ、専門店などにて作品展を行なっている。

[アトリエ]
259-0304
神奈川県足柄下郡湯河原町宮下752-45

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Masaaki Ito pottery exhibition 「伊東正明製陶所」
 
2018年10月2日(火)~10月15日(月) (会期中無休)
平日11:00~17:00
土日祝11:00~18:00(最終日は16:00まで)

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staff村石(わ)