「consommé 〜青への憧憬〜」
伊東正明/四宮浩司
2025年9月3日(水)~9月13日(月・祝)
11:00-17:00
9/9(火)店休
consommé
〜青への憧憬〜
伊東正明 × 四宮浩司 二人展
それぞれの作り手が、
すくい取った小さな景色。
湯河原の土と釉が生む
やわらかな薄水色の器。
三島の川辺から生まれた
青を湛えた抽象と蒐集のかけら。
必要なものだけが
そっと浮かぶ澄んだ空間に、
ふたつの表現が静かに交わります。
consommé。
ごゆっくり、どうぞ。
神奈川県湯河原町で作陶される伊東正明さん。湯河原の温暖な気候を利用して栽培されるみかんの枝葉を原料にしたみかん灰釉の器は、薄水色でしっとりとした質感。奈良県の赤土を用い、土中の鉄粉が表情を作ります。
風合いだけではなく機能面にも定評があり、器は、窯入れしてから一昼夜しっかりと焼き抜いて、簡単には壊れない丈夫な造りです。
また、丈夫な上に軽快な軽さの器は、洗った後もからりと乾き、いつまでも清潔にご使用いただけます。
使う方の食卓に小さな幸せを呼び込めたらという思いを込めた作品はokebaでも大変人気が高く、天青でも採用させていただいています。
四宮浩司さん_________
2004年に静岡県三島市の源兵衛川沿いに「ディレッタントカフェ」を開店、
2013年より「ワルツギャラリー」を主宰。
川の流れや移ろう季節の風景に寄り添うお店づくり、三島の豊かな食材を丁寧に扱う料理、そして表現の居心地のよい場づくりを日々重ねている。
音楽会や展示会など、様々なアーティストとの企画も多数開催。
自身の制作では、青を基調とした抽象画やオブジェを中心に、古物の蒐集もまた心の動きや美しさをすくい取る表現のひとつとして取り入れている。
日常に潜む微かな違和感や名付け得ぬ感情の断片をすくい上げ、余白の中に浮かび上がる気配を手がかりに制作を続けている。