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2025.10.1 - 10.13 伊東正明/四宮浩司「consommé 〜青への憧憬〜」

 


consommé 〜青への憧憬〜」 

伊東正明/四宮浩司

2025年9月3日(水)~9月13日(月・祝)

11:00-17:00

9/9(火)店休


consommé
〜青への憧憬〜
伊東正明 × 四宮浩司 二人展

それぞれの作り手が、
すくい取った小さな景色。

湯河原の土と釉が生む
やわらかな薄水色の器。

三島の川辺から生まれた
青を湛えた抽象と蒐集のかけら。

必要なものだけが
そっと浮かぶ澄んだ空間に、
ふたつの表現が静かに交わります。

consommé

ごゆっくり、どうぞ。




毎年展示をお願いしている、okebaではお馴染みの陶芸家・伊東正明さんの展示企画に、今回はなんと画家であり、カフェレストランオーナーであり、ギャラリーオーナーでもある四宮浩司さんにご参加いただきます。

静岡県三島市の源兵衛川沿いに、「dilettante cafe(ディレッタントカフェ)」というカフェレストラン・「waltz.(ワルツ)」というギャラリーを運営される四宮さん。その場所に寄り添うお店作りから、お料理、音楽会やアーティストとしての表現まで、「場」や「時間」そのものを作り出す総合的なプロデュースをされています。






今展では、「場」そのものを表現とし、その中に「個」としての総合的な用と美を兼ね備えた器を作り出す伊東さんの作品を落とし込み、その場所・展示そのものを一つの作品とすることを試みます。






ディレッタントカフェでは、店主の四宮さんがご自身で設えた空間でおもてなしをしたいという想いがあり、店内の装飾や什器、食器のセレクトもご自身でされています。
その空間づくりは、一歩踏み入れるとまるで異世界へ訪れたようなノスタルジックな空間で、他では類を見ない世界観があり、多くの人を惹きつけています。




そして、伊東正明さんのokebaでも大変人気の高い器は、ディレッタントカフェでも採用されており、お店のお料理やカフェのメニューをを引き立てています。






そんなお互いの表現にに敬意を持つお2人にはもう一つの共通点が。
それがお2人の作品に使われる「青」というカラー。

伊東さんの器の代表作である「みかん灰の器」は、灰が焼くことで生まれるガラス質の薄水色が特徴の器。






また、四宮さんが表現される抽象画や作品の表現は、三島の川辺から生まれた青い色を携えており、今回の展示ではその二つの表現が静かに交わり愉しませてくれます。





そして、四宮さんのお好きな古道具の蒐集品も展示にコーディネートしていただき、okebaの展示スペースを、いつもとは違う世界のように装飾してくださいます。
お2人のコラボ作品も初めてご制作いただき、お披露目となります。「場」を愉しみながら、気に入った作品をお買い物することもできる、多角的な観点からご覧いただける展示会となりそうです。

それは、「consommé」のように、一見在るように感じないけれど、大きな役割を担いその一つを形創るもの、そして完成されたものなのです。

ぜひ、今までにない体感と表現を感じていただけたらと思います。
ご来店、お待ちしております。




伊東正明さん_________

神奈川県湯河原町で作陶される伊東正明さん。湯河原の温暖な気候を利用して栽培されるみかんの枝葉を原料にしたみかん灰釉の器は、薄水色でしっとりとした質感。奈良県の赤土を用い、土中の鉄粉が表情を作ります。

風合いだけではなく機能面にも定評があり、器は、窯入れしてから一昼夜しっかりと焼き抜いて、簡単には壊れない丈夫な造りです。

また、丈夫な上に軽快な軽さの器は、洗った後もからりと乾き、いつまでも清潔にご使用いただけます。

使う方の食卓に小さな幸せを呼び込めたらという思いを込めた作品はokebaでも大変人気が高く、天青でも採用させていただいています。



四宮浩司さん_________

2004年に静岡県三島市の源兵衛川沿いに「ディレッタントカフェ」を開店、

2013年より「ワルツギャラリー」を主宰。

川の流れや移ろう季節の風景に寄り添うお店づくり、三島の豊かな食材を丁寧に扱う料理、そして表現の居心地のよい場づくりを日々重ねている。

音楽会や展示会など、様々なアーティストとの企画も多数開催。

自身の制作では、青を基調とした抽象画やオブジェを中心に、古物の蒐集もまた心の動きや美しさをすくい取る表現のひとつとして取り入れている。

日常に潜む微かな違和感や名付け得ぬ感情の断片をすくい上げ、余白の中に浮かび上がる気配を手がかりに制作を続けている。